同窓生の活躍

第25回生

「青春応援団 我無沙羅」代表

杉浦 哲弥さん

愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」

 25回生の杉浦哲弥です。
 今年の5月に株式会社Youthful Planningを立ち上げ、広告イベント制作の事業を行なっています。
 
高校時代には生徒会執行部として、文化祭にお笑い芸人を呼んだり、他校との交流など、当時は先生方に迷惑をかけながらも行事の企画運営に携わったことが原点にあると振り返って感じます。
 
 同時に、私の人生に大きな影響を与えたものが、体育祭の応援合戦です。年に一度、たった1回の本番のために、大勢で時間をかけて一つの作品を作ることの面白さ、難しさ、その過程に毎年ドラマがあり、優勝を目指して一丸となって全力で踊る姿を前に、いつも心が揺さぶられる想いになります。
 
 この応援合戦が他地区ではほとんど行われていないことをご存知でしょうか。毎年当たり前のように応援合戦にのめり込んでいた私が、大学時代にこの事実を知り、応援合戦をもっとやりたい、もっと多くの方に見てもらいたい、と立ち上げたチームが「青春応援団 我無沙羅」です。
 
 2003年の立ち上げから今では「応援合戦の感動を世界に」のコンセプトのもと、2017年から3年連続フランス・パリで開催のJAPAN EXPOに出演を果たし、様々なジャンルのアーティストとのコラボや舞台出演も実現させながら、昨年今年と日本テレビ主催のダンスNo.1を決めるコンテスト番組「THE DANCE DAY」決勝大会に2年連続出場を果たすことができました。
 
 応援合戦は、西三河地区の学校の中で脈々と受け継がれてきた伝統文化と言えるのではないでしょうか。それは学校という閉鎖的な環境の中で独自のスタイルを維持し、進化を繰り返し受け継がれているものの、学校外へはなかなか知られることがありません。これほどまでに熱く、真正面から人に訴える力のあるパフォーマンスなのに、知られていないのは本当に勿体無いと思うのです。
 
 チームの立ち上げから今年で20年目を迎えますが、応援合戦好きが集まれるコミュニティとして、引き続き応援合戦の持つ魅力や感動をお届けできるように、そして誰もが一生懸命になれることの素晴らしさを伝えていけたらと思います。「青春とは人生の一時代を指すのではなく気持ちの持ち様だ」と呼んだ詩人の言葉を胸に、愚直にもやりたいことを続けていけるように、その姿で誰かの背中を押せるような、そんな団体を目指して活動を続けて参ります。よろしければ応援いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
 

2023/07/10

2023年5月17日(水)に行われた講演会の様子

愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」
愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」

 5月17日(水)安城東高校で「青春応援団 我無沙羅(がむしゃら)」代表 杉浦哲弥さん(本校第25回生)の講演が開催されました。この講演は、安城東高等学校創立50周年記念事業のプレ企画として、碧海野会の協賛により実施したものです。
 
 「青春応援団 我無沙羅」は、刈谷市を拠点とする、「日本初にして唯一の応援合戦パフォーマンスチーム」で、応援合戦の感動を世界中の人々に届けることを目的に、国内外のイベントや大会に出場しています。
 
 当日の演題は、「25回生が語る応援の極意―応援合戦から学んだことー」。杉浦さんは、安城東高校の体育大会の応援合戦でその魅力にとりつかれたこと、卒業後に応援合戦パフォーマンスチームを立ち上げようとしたものの、メンバーがなかなか集まらなかったり活動を理解してもらえなかったりして苦労したこと、チーム結成後いろいろなイベントや大会に積極的に出場して活動の場を広げていき、パリで開催された日本カルチャーイベント「JAPAN EXPO」でもパフォーマンスを披露したことなど、ご自身の体験を語り、「自分ができることを精一杯やること」という熱いメッセージを後輩たちに送ってくださいました。
 
 講演当日は中間考査最終日で、6月に行われる東高祭の応援合戦に向けて各団が準備に取り掛かる時期に当たり、講演後も時間をとって、応援合戦のリーダー達からの、練習の組み立て方から実技に関するものまで、さまざまな質問に丁寧に答え、指導してくださいました。