同窓生の活躍

第11回生

障害者就労継続支援事業所

「株式会社NMCワークス」

代表取締役 桑子 典久さん

障がい者雇用を通して地域社会に貢献する

 

 11回生の桑子典久です。在学中は野球部に所属していました。今回こうして同窓会報に寄稿できることを感謝申し上げます。
現在私は、(株)NMCワークスという障害者就労継続支援事業所を営み、3か所の事業所で約50人の障害者の就労支援を行っています。
私は軽度の発達障害がある子どもを持ち、子どもの将来を考えた時に地域で自立した生活を送るには“働く場”が必要だと、それならば自分で立ち上げようと、それまで未知の世界だった就労支援の場に飛び込み、試行錯誤しながら懸命に走り続け、今では設立から6年が経過し私自身のライフワークとなっています。

 

 障害の有無に関わらず、“働く”ことは、生活を送る上で必要な収入を得たり、社会との繋がりやコミュニケーション、生活リズム、やりがいや生きがい、自己実現や社会の一員としての自信や誇りが持てるなど自立した生活、暮らしの大切な要素です。

 

 就労支援はこうした障害者にも社会にとっても必要不可欠なものであります。
これからも障害のある人の働きたいという意欲を引き出し、それぞれの人の障害特性やニーズ、個々の体調や能力にあわせた多様な働き方や就労支援ができるよう、また社会との懸け橋となれるよう、何より障害のある方を地域でしっかりと支えられるように誇りと責任感・使命感を持って地域社会に貢献できるように頑張ってきたいと思います。
ご家族や身近でこうした障害者の就労に関心や問題等をお持ちの方はお気軽に声かけていただけると嬉しいです。

 

 高校時代の私は正直なところ、成績は決して褒められるものではありませんでしたが、今の自分があるのも、当時の野球部監督の渡会先生をはじめ恩師の先生方の厳しくも志や情熱ある温かいご指導とまた野球部のチームメイトをはじめとする同級生や安城東高校同窓生の皆様方とのたくさんのご縁や支えなどのお陰です。
私自身は安城東高校で過ごした日々、そして同窓生であることが間違いなく人生の礎になっています。

 

 これからもこうした感謝の気持ちを忘れずに、そして安城東高校同窓生として誇りと責任感を持って、地域で必要とされる、役に立てる人として活動していきたいと思います。

 

2021/07/29

愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」